宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 6/19 09:58 太陽風の速度はやや高めです(460km/秒)。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2007/ 6/20 09:59 これから、高速の太陽風がやってきます。太陽は無黒点が続いています。
2007/ 6/21 10:45 高速風はまだ来ていません。太陽風は通常の速度で、磁気圏は穏やかです。
2007/ 6/22 11:21 高速風がやって来ました。速度は530km/秒に上がっています。オーロラも活発に発生しています。
2007/ 6/23 11:23 地球は高速風領域を通過中です(530km/秒)。オーロラ活動も活発です。
最新のニュース

2007/ 6/24 11:25 更新
高速風が続いていますが(520km/秒)、後半に入っている様です。

担当 篠原

500km/秒台の高速太陽風が続いています。
現在の速度は520km/秒で、昨日の560km/秒からみるとやや下がっている様です。
磁場強度を見ると、若干ですが、5nTから4nTへ弱まっています。
高速風は後半に入っていると思われます。

太陽風磁場の南北成分は0nT付近で小さく変化しています。
変化が小幅になっていることは、
磁場強度が下がっていることも影響しているでしょう。

南向きの磁場変化が小さくなっているので、オーロラの活動も弱まっています。
シベリアの磁場データの図で、3日間を通してみると、
グラフの振れ方が次第に小さくなっているのが分かります。
AE指数も、500nTから300nTくらいの小規模の変化に下がっています。


地球は、明日くらいに高速太陽風の領域を抜け出すと思われます。
これから次第に速度が下がって行き、
磁気圏のオーロラ活動は静穏になるでしょう。

その後、穏やかな状態が数日続き、次の高速風がやってくるかもしれません。
SOHO EIT284の太陽写真を見てください。
太陽の南東(左下)に、コロナホールの影が見えています。
明日になれば、もう少しはっきりと姿が見える様になるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、ほとんど変化していません。
今回の高速風では、目立った上昇は起こりませんでした。

また、太陽は無黒点の状態が続いています。
X線のグラフは全く変化していません。
SOHO EIT284の写真を見ると、東端(左端)に、小さく明るい領域が見えます。
まだ、どのくらいの規模か分かりませんが、黒点群が上がって来るかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。