宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/23 --- ---
10/22 --- ---
10/21 --- ---

黒点 10/23 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:48 434 -2.5
-2 h 453 -0.6
-4 h 458 -2.7
-6 h 463 -3.6
-8 h 455 -2.6
-10 h 453 -3.9
-12 h 435 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -19 -/ -
-2 h -22 -/ -
-4 h -22 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
10/23 0.5 4x10^3
10/22 0.5 3x10^3
10/21 0.6 7x10^3
10/20 0.6 2x10^3
10/19 0.7 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/18 12:15 太陽風は低速で、磁気圏はとても静かでした。これから高速の太陽風がやってきます。
2007/10/19 10:21 高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活動的になっています。
2007/10/20 10:50 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。オーロラも活発です。
2007/10/21 11:52 高速風が続いていますが、速度が500km/秒台前半に下がって来ました。
2007/10/22 12:41 太陽風は速度が下がって、通常の状態に戻りつつあります。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2007/10/23 11:55 更新
太陽風はやや高めの速度で安定していて(450km/秒)、オーロラ活動も発生しています。

担当 篠原

地球が高速風帯を抜けた後、太陽風の速度が下がって来たのですが、
450km/秒あたりで下げ止まって、やや高めの状態が続いています。
このあたり、コロナホールの影響が残っているのでしょうか。

一方、磁場強度は3nTから5nTへと、
強さとしては普通のレベルですが、やや回復しています。


目立った変化として、ACEの図の後半で、
-3nTくらいの南向きが安定して長時間続いています。
この影響で磁気圏がやや活動的になり、
500nTの小規模のオーロラ活動が2回ほど発生しました。
そのひとつは、シベリアの磁場データでも大きく見えています。

太陽風磁場の南寄りの傾向は現在も続いていて、
引き続き、小規模のオーロラ活動が発生しそうです。


SOHO EIT284の太陽写真を見ると、
コロナホールが太陽の中央部南寄りを通過しつつあります。
昨日のSTEREOの写真と比較してください。
昨日のSTEREOの写真でも、ほぼ同じ位置にコロナホールが見えていました。
STEREOの写真では1日ほど先を見ているということの確認になります。

さて、現在、このコロナホールから速度の高い太陽風が、
地球に向かって吹き出しています。
コロナホールは太陽の磁場が外へ向かって広がっていく場所です。
その磁場に沿って、太陽の高温のコロナガスが吹き出しています。
今、太陽から吹き出しているプラズマの流れは、3日くらいかけて地球までやってきます。

コロナホールの先頭(右端)は既に太陽の中心を通過して、
そこからの高速太陽風が、明日の後半か明後日にやって来ると予想しています。

27日周期の図を見てください。
前周期、9月27日(図は世界時です)に始まっている高速風の回帰です。
速度が上がるとともに、オーロラも活動的になるでしょう。
高速風は4日間ほど続くと思われます。


放射線帯の高エネルギー電子は、数が減少しています。
磁気圏活動の影響でしょう。
次の高速風の中盤頃から上昇を始めると思います。
明後日くらいから注意を始めて下さい。

太陽は無黒点で、とても穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。