宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:25)
今日、C8.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/31 09:28 C8.3
03:01 C1.7
12/30 --- ---
12/29 --- ---

黒点 12/31 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:21 328 +3.0
-2 h 331 +3.0
-4 h 335 +1.6
-6 h 359 +0.9
-8 h 370 +0.6
-10 h 373 -0.5
-12 h 361 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -1 -/ -
-2 h -3 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -3 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
12/31 0.5 2x10^3
12/30 0.5 2x10^3
12/29 0.7 1x10^3
12/28 0.7 3x10^3
12/27 0.7 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/26 11:11 太陽風は低速になり、磁気圏は穏やかです。太陽活動の新しい11年周期が見えて来た様です。
2007/12/27 13:28 低速の太陽風が続いています(340km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2007/12/28 13:26 太陽風の速度が上がって、やや高速になっています。
2007/12/29 10:58 太陽風の速度は下がって、400km/秒にもどりました。磁気圏はとても穏やかです。
2007/12/30 11:39 穏やかな宇宙天気が続いています。年明けにかけて、静かに過ぎて行くでしょう。
最新のニュース

2007/12/31 11:25 更新
太陽の東端で、C8の小規模フレアが発生しました。太陽風、磁気圏は穏やかです。2007年のアクセス数をまとめます。

担当 篠原

いよいよ2007年も今日で最後となりました。
今年も1年間、宇宙天気ニュースをお読みいただいてありがとうございました。
今年最後の記事として、開設後約4年間の、
宇宙天気ニュースへのアクセス状況を報告したいと思います。

1枚目に掲載している図の上半分は、アクセスの累計グラフです。
ちょうど1年前の2006年12月に、100万件を突破しましたが、
今日で、累計が140万件を突破しそうです。
この1年間で約40万件のアクセスがあったことになります。

日々のアクセスの動向を示すのが、下半分のグラフです。
このグラフは、縦軸を対数表示にしています。
数値の増え方が不規則ですので、注意して見てください。
2007年の1日あたりのアクセス件数は、1000件を上下するレベルで推移しました。

過去の2003年から2006年の期間を見ると、
突発的なアクセス件数の増加が度々起こっています。
これは太陽で大爆発が発生し、大規模な磁気嵐が発生するなどして、
急に宇宙天気情報への関心が高まったことによるものです。
ところが、2007年は、とうとう1年間このようなアクセスの急増は見られませんでした。
今年がいかに穏やかだったかというのがよく分かります。

このように、目立った事件がほとんどなかったにも関わらず、
今年1年間、安定してアクセスが続いたことにたいへん感謝しています。
おかげさまで、今年も宇宙天気ニュースを続けることができました。

太陽は、いよいよ新しい活動周期に入ったと思われます。
2008年は、活動が次第に盛り上がって行く様子を、
じっくりとお伝えして行きたいと考えています。
今後も息長く、よろしくお願いします。



さて、2007年の最後を飾るかの様に、太陽で急にフレアが発生しました。
31日9時半(世界時31日0時半)に、C8.3の大きめの小規模フレアが観測されました。
その少し前にも、C1.7の小規模フレアが起きています。
太陽の東端の、まだ上がっていない活動領域で起こったものです。
フレアの上部しか見えていないので、本当の規模はもう一段大きかったと考えられます。

地球よりも1日分ほど先回りしている、STEREO Behindの写真を掲載します。
こちらのカメラでは、ぎりぎりで視野に入って来ている様です。
この様子だと、ここにある黒点群が地球で見える様になるのは、
2日くらい先になりそうです。

この活動領域は、今月上旬に久しぶりに大きな姿を見せていた、
978黒点群の回帰ではないかと思います。
裏側の2週間を生き延び、活動度を保っていた様です。

東端に上がるや否やフレアを起こしたというのは、ちょうど1年前の事件を思い出します。
しかし、今回の活動領域は、あの様な大爆発を起こすほどの規模ではないでしょう。
視野に入って来て、黒点の様子が分かる様になるのが楽しみです。


さて、太陽風はもう一段速度が下がって、330km/秒とかなり低速の風になっています。
とても穏やかな風です。
地球の磁気圏も概ね穏やかで、
AE指数にはとても小さな変化がちらちらと見えている程度です。

太陽のフレア活動が注目されますが、
太陽風、磁気圏に関しては、穏やかな年越しとなるでしょう。





2007年12月までの、宇宙天気ニュースのアクセス状況。
(c) 宇宙天気ニュース


STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。東端にこれからやってくる活動領域が明るく見えています。
(c) NASA


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。