宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (17:26)
今日、C7.8の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/16 13:31 C4.8
11:37 C4.6
09:03 C7.8
06:00 C2.7
01:18 C3.1
9/15 12:05 C1.9
11:41 C2.3
09:24 C4.6
08:28 C3.1
06:46 C3.2
05:41 C9.2
01:37 C4.0
00:57 C4.2
9/14 20:12 C2.3
17:29 C2.0

黒点  9/16 (NOAA)
磁場 フレア
1287 1 α ---
1289 5 β ---
1290 2 α ---
1291 3 β ---
1292 1 α ---
1293 5 β ---
1294 7 β ---
1295 16 β C5
1296 8 β C1
1297 4 β C9
1298 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
17:15 434 +0.3
-2 h 441 +0.8
-4 h 451 +0.4
-6 h 459 -0.0
-8 h 465 +0.4
-10 h 466 +1.6
-12 h 467 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
16:59 -13 -10/ 4
-2 h -14 -15/ 12
-4 h -14 -28/ 12
-6 h -14 -38/ 9
-8 h -15 -45/ 24
-10 h -17 -19/ 5
-12 h -14 -14/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^3
9/16 0.3 9x10^3
9/15 0.3 7x10^3
9/14 0.4 5x10^3
9/13 0.3 7x10^3
9/12 0.3 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 9/11 07:43 太陽風の乱れは続き、オーロラも活発に発生しています。
2011/ 9/12 13:48 太陽風は600km/秒付近の高速状態です。コロナホールにより、このまま高速風が続きそうです。
2011/ 9/13 13:28 コロナホールによる高速太陽風により、オーロラが活発です。
2011/ 9/14 16:06 太陽風の速度は下がり始め、高速風は後半に入っています。オーロラの活動は弱まっています。
2011/ 9/15 15:35 太陽でCクラスのフレアが多発しています。高速風は終わり、磁気圏も静かになっています。
最新のニュース

2011/ 9/16 17:26 更新
太陽風はやや高速ですが、磁気圏は穏やかです。フレアの活動が少し高まっています。

担当 篠原

カナダ、ユーコン州、ホワイトホースにお住まいの、谷角 靖氏より、
たいへん美しいオーロラの写真をいただきました。
どうぞご覧ください。

出張等が重なったため、掲載が遅れてしまいましたが、
世界時で9月10日と12日のそれぞれ9時頃、
太陽風が高速になって、オーロラが活発に活動していた頃に撮影された写真です。
2枚目の写真では、満月に照らされた美しい紅葉も見えています。

どうもありがとうございます。


太陽風は、440〜460km/秒とやや高速の状態で安定しています。
磁場強度は3nTと弱く、時々弱い南向きになっている程度です。

このため、磁気圏のオーロラ活動は低調で、
AE指数は300nTほどの小規模の変化が時々発生している程度です。


今後の太陽風は、現状程度の速度か、
速度が下がる方向で変化すると思います。

次の注目点として、14日に発生したCMEの到来がありますが、
太陽風がやや高速の状態を保っていることから、
明日、17日の午後以降は注意が必要でしょう。

CMEによる擾乱がやって来ると、太陽風の磁場強度が強まり、
大きく南を向く可能性があります。
その場合、活発なオーロラ活動や磁気嵐の発生が考えられます。

擾乱の初めの頃に北を向いた場合でも、
擾乱の後半に入ると南向きに切り替わる可能性があります。


放射線帯の高エネルギー電子は、もう少し上昇し、
10,000にかなり近付いています。
次の太陽風の乱れが来るまでは、この比較的高い状態が続くでしょう。


太陽は、今朝に入って活動度がやや高まり、
16日9時(世界時16日0時)に1297黒点群でC7.8、
16日11時半(世界時16日2時半)に1295黒点群でC4.5、
また、発生場所は分かりませんが、16日13時半(世界時16日4時半)にもC4.8と、
3つの小規模フレアが発生しています。

特に1295黒点群は発達が目立っています。
この後の活動に注目してください。



バンクーバーは雨になり、ぐっと寒くなっています。
ホテルのネットワークが微妙に遅く、GOESのX線動画のページが見られません。
フレアの細かい様子が分からなくて、困っています。



谷角 靖氏により、カナダ・ホワイトホースで、世界時9月10日に撮影されたオーロラ。
(c) 谷角 靖


谷角 靖氏により、カナダ、ユーコン州・クルアニ国立公園で、世界時9月12日に撮影されたオーロラ。満月により紅葉が美しく写っています。
(c) 谷角 靖


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。