宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:51)
今日、C1.5の小規模フレアが発生しました。
また、M3.4の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 4 10:30 C1.5
3/ 3 14:46 C2.8
02:12 M3.4
3/ 2 --- ---

黒点  3/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1423 1 α C3
1427 3 β C1
1428 4 β ---
1429 4 βγ M3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 374 -3.5
-2 h 373 -6.9
-4 h 377 -5.8
-6 h 371 -3.9
-8 h 378 -1.0
-10 h 373 -0.9
-12 h 368 -4.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -42 -/ -
-2 h -37 -/ -
-4 h -31 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -29 -/ -
-10 h -31 -/ -
-12 h -30 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
3/ 4 0.4 9x10^3
3/ 3 0.3 9x10^3
3/ 2 0.3 2x10^3
3/ 1 0.3 2x10^2
2/29 0.3 9x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 2/28 10:23 太陽風磁場が南向きに強まって、磁気圏活動が強まりました。現在は北向きに変わって、落ち着いています。
2012/ 2/29 12:29 CMEによる太陽風の乱れは弱まりつつあります。太陽は黒点も少なくなり、穏やかです。
2012/ 3/ 1 12:40 太陽風はやや高速で安定しています。磁場が北向きのためオーロラの活動は穏やかです。
2012/ 3/ 2 14:13 太陽風磁場南向きの影響で、オーロラの活動が強まっているようです。
2012/ 3/ 3 12:53 太陽の東端でM3.3のフレアが発生しました。太陽風は400km/秒台前半です。磁気圏の活動も続いています。
最新のニュース

2012/ 3/ 4 11:51 更新
太陽風はやや遅い速度で安定しています。太陽はCクラスのフレアが続いています。

担当 篠原

太陽風の速度は、380km/秒に下がったまま安定しています。
平均よりはやや低めというレベルです。
一方、磁場強度は6nTと平均的な強度が安定して続いています。

磁場の南北成分は、ずっと南向きの傾向が続いています。
振れ幅としては、ACEの図の前半は -2〜 -3nTと小幅でしたが、
後半は -5〜 -6nTと少し大きくなっています。

磁気圏への影響も続いていて、
AE指数のグラフは、前半から後半にかけて振れ幅がやや大きくなっています。
ただ、今日の図は、上段のAU, ALのグラフを見ると、
0nTの線を挟んで上側(AU)と下側(AL)に同じ様な幅で広がる変化が続いています。
これは、磁気圏内のプラズマの対流が強められていると考えられます。
オーロラの強まりは、今日の図では、
9時、16時の様な下向き(AL)に急峻な変化が現れた時間帯に起きていると思います。


SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
太陽の南半球側にコロナホールが横に細長く伸びています。
ちょうど先頭が太陽の中央線に達しているので、
3日後の3月7日頃から影響が及び始めるかもしれません。
前周期の変化を見ると、
この頃から太陽風磁場の南北成分は北寄りに変わっています。
従って、ここしばらく続いているにぎやかなオーロラの活動は、
このコロナホールの影響の始まりとともに、弱まってしまうかもしれません。


太陽は、東端から現れた大きな黒点に1429黒点群という番号が付きました。
M3のフレアの後も、C1〜3程度の小規模フレアを3回ほど起こしています。
引き続き、活動に注目して下さい。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。