宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:00)
昨日、C6.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/18 --- ---
7/17 06:34 C3.8
04:17 C6.3
7/16 21:59 C2.2
13:52 C3.0
08:52 C2.4
06:42 C3.5
04:46 C2.8
03:38 C3.8

黒点  7/18 (NOAA)
磁場 フレア
1520 8 βγ M2
1521 4 β C4
1522 3 β C3
1523 4 β ---
1524 5 β ---
1525 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:47 453 +3.5
-2 h 474 -0.9
-4 h 481 -1.0
-6 h 470 -0.5
-8 h 492 +2.3
-10 h 517 -1.0
-12 h 508 +2.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -51 -/ -
-2 h -54 -/ -
-4 h -44 -/ -
-6 h -57 -/ -
-8 h -61 -/ -
-10 h -67 -/ -
-12 h -70 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 65 9x10^3
7/18 110 1x10^4
7/17 0 2x10^4
7/16 1 2x10^3
7/15 44 8x10^3
7/14 28 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 7/13 12:20 X1.4の大規模フレアが発生しました。地球方向にCMEも噴出している様です。
2012/ 7/14 12:39 太陽の活動は落ち着いています。今夜以降、CMEによる太陽風の乱れが到来すると思われます。
2012/ 7/15 12:39 CMEによる太陽風の乱れが到来し、速度は600km/秒に上昇しています。磁気圏の活動も強まりました。
2012/ 7/16 11:36 太陽風磁場が長時間南向きに強まっています。磁気圏では磁気嵐など乱れが発生しています。
2012/ 7/17 11:30 太陽風磁場の強い南向きは、一旦終わりましたが再び強まっています。
最新のニュース

2012/ 7/18 11:00 更新
太陽風の変化は終わり、磁気圏も穏やかです。ニュージーランドの素晴らしいオーロラをご覧ください。

担当 篠原

ニュージーランド南島クィーンズタウンの米戸実さんより、
素晴らしいオーロラの写真が届きました。
とても美しいので、ちょっと大きめですが、
送っていただいたサイズそのままで掲載します。

ニュージーランドは世界時より12時間進んでいるそうですが、
現地時間で15日の夕方から深夜にかけての撮影とのことです。
太陽風の磁場が大きく南を向いたのが、世界時15日6時でしたから、
ニュージーランドは最高のタイミングで夜を迎えたことになりそうです。

撮影時刻の早い1枚目と2枚目は、オーロラの高度は低く、
ニュージーランドからは遠くで発生しています。
それが、深夜にかけて撮影された3枚目、4枚目になると、
頭の上に被さるような見え方になっていて、
オーロラの発生地域がニュージーランドまで広がって来た様です。

米戸さんによると、頭上にカーテンが見えたのは10年近くぶりとのことです。
天の川を横切って輝くオーロラがとても美しいです。

米戸さんからはもう2枚、翌16日のオーロラの写真もいただいています。
こちらは明日のニュースで紹介します。

今回、ニュージーランドはどうだったのだろうかと気になっていたのですが、
貴重かつたいへん美しい速報写真をどうもありがとうございます。



現在の太陽風は、速度は450km/秒とやや高くなっています。

昨日のニュースでは、太陽風磁場が-10nTと再び南向きに強まっていましたが、
その3時間後、17日15時(世界時17日6時)には終わり、
以降は0nT付近で細かく変化しています。
磁場強度は、10nTから5nTに下がり、平均的な強度です。

磁気圏の乱れも、AE指数のグラフでは、
前半は1000nT前後の大きな変化を記録していますが、
太陽風磁場の南向きが終わった後半は、小規模の変化に変わっています。

この後は、太陽風は穏やかになり、磁気圏も静穏な状態が続くと思います。

放射線帯の高エネルギー電子は,GOES15の青線がぎりぎり10,000のラインに達する程度で、
高めではありますが、特に大きくなることはありませんでした。


太陽では、1520黒点群がいよいよ没しようとしています。
昨夜、17日21時(世界時17日12時)に、
この1520黒点群でM1.7の中規模フレアが発生しました。
地球から見える1520群の最後の大きな活動になるかもしれません。

このフレアに伴って、太陽の西に向かって見事なCMEが噴き出しています。
SOHO衛星LASCO C3の動画を掲載します。
地球からは横方向に噴き出しているので、影響はないでしょう。




ニュージーランド南島クィーンズタウンで、米戸実さんにより撮影された7月15日のオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、米戸実さんにより撮影された7月15日のオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、米戸実さんにより撮影された7月15日のオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、米戸実さんにより撮影された7月15日のオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SOHO衛星LASCO C3による、太陽の西側で発生したCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。