宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:03)
今日、C2.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/12 02:44 C2.6
7/11 08:48 C2.0
7/10 15:18 C5.0

黒点  7/12 (NOAA)
磁場 フレア
1785 39 βγ C2
1787 14 βγ C5
1789 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 434 -4.1
-2 h 439 +0.3
-4 h 451 -2.8
-6 h 445 -4.0
-8 h 408 -4.0
-10 h 453 -4.1
-12 h 447 -5.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -59 -/ -
-2 h -60 -/ -
-4 h -65 -/ -
-6 h -65 -/ -
-8 h -69 -/ -
-10 h -67 -/ -
-12 h -75 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^4
7/12 0.2 2x10^4
7/11 0.3 2x10^4
7/10 0.3 7x10^2
7/ 9 0.3 6x10^2
7/ 8 0.3 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 7/ 7 09:25 太陽風磁場の強い南向きが続き、活発な磁気圏活動が続きました。
2013/ 7/ 8 10:42 太陽風磁場の乱れは終わり、磁気圏は静穏です。太陽でCクラスのフレアが続いています。
2013/ 7/ 9 12:27 Cクラスのフレアが続いています。太陽風は低速で磁気圏も穏やかです。
2013/ 7/10 12:12 太陽風磁場が強まり、南向きに振れています。磁気圏の活動もやや強まりそうです。
2013/ 7/11 12:12 太陽風磁場の南向きが続き、磁気圏活動も高まりました。太陽風の変化は終わりつつあります。
最新のニュース

2013/ 7/12 12:03 更新
太陽風磁場の南向きは続き、磁気圏の活動も高まっていました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

太陽風磁場の南向きは、振幅は-5nTくらいに弱まったものの、
昨日のニュース以降も続き、
今朝、一旦、0nTに戻りましたが、すぐに-5nTに戻っています。
この後も続くのでしょうか。

27日周期の図で、より長い時間幅でも変化を見て下さい。
太陽風磁場の強まりは、世界時7月9日の後半に始まり、
その後、磁場は安定して南を向き続けています。
変化は2日にわたって続いています。

太陽風の速度は、420〜460km/秒と平均的な速さです。


南向き磁場の影響を受けて、磁気圏の活動も活発です。
AE指数は昨日に続いて、
1000nTを前後する活発な変化を続けています。
グラフの後半では変化が小さくなっていますが、
これは、磁場の南向きが一旦終わったためです。

この2日にわたる擾乱の前半戦、
10日夜にニュージーランドで撮影されたオーロラの写真を、
南島クィーンズタウンの米戸実さんよりいただきました。

南の空の山の上に、赤いオーロラが立ち昇るように見えています。
山火事のように見えるオーロラとはこういう姿なのでしょうか。
今回は、オーロラがニュージーランドの頭上に広がるほどに
激しい擾乱ではなかった様です。

現地は極寒の夜だったそうですが(快晴なので放射冷却もすごそうです)、
夕暮れの18時から朝の6時まで12時間にわたって観望していたとのことです。

1枚目の写真の中央の山のすぐ左上の明るい星は、カノープスです。
その左上に雲のように見えるのは、大マゼラン雲。
また、右上に縦に並んでいる星たちの輝きは、南天の天の川です。
星雲や星団もあちこちに見えています。
一番上には、南十字星も半分見えています。

とても美しい光景を楽しむことができました。
今回もどうもありがとうございます。


今後の太陽風ですが、
今回の擾乱はこの辺りで落ち着くのではないかと思いますが、
週末に、10日のニュースでお知らせした
CMEの影響が到来するかもしれません。
また南向き磁場が強まる変化が到来すると、
磁気圏の変動も再び激しくなるでしょう。
明日以降、再び注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、もう一段高まっています。
明日にかけて、また上昇する可能性があります。


太陽では、1785、1787黒点群の縮小がさらに進んでいます。
今日の写真では、小さな点ばかりになっています。

一方、南東の端から新しい黒点が姿を現しました。
規模は小さいですが、この向こう側にも続く黒点がありそうです。
今後の活動はこちらの領域に移って行きそうです。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、7月10日に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、7月10日に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


1785、1787黒点群は、さらに縮小しながら西の端に近付いています。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。