宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:30)
今日、C8.9の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/12 05:15 C8.9
01:19 C2.4
2/11 00:12 C1.3
2/10 --- ---

黒点  2/12 (NOAA)
磁場 フレア
2492 2 α ---
2494 3 β ---
2497 22 βγδ C3
2498 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:17 351 -3.1
-2 h 340 -6.5
-4 h 345 -8.3
-6 h 338 -3.5
-8 h 351 +2.1
-10 h 325 -2.4
-12 h 321 -5.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -50 -/ -
-2 h -46 -/ -
-4 h -37 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -32 -/ -
-10 h -35 -/ -
-12 h -35 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
2/12 0.3 9x10^1
2/11 0.4 4x10^2
2/10 0.4 3x10^2
2/ 9 0.3 1x10^2
2/ 8 0.4 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/ 2/ 7 13:43 2494群で小さいフレアが続いています。太陽風は平均的な状態です。
2016/ 2/ 8 12:51 太陽風磁場が南向きに変化して、磁気圏の活動が高まっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2016/ 2/ 9 12:46 太陽風の磁場がやや強まっています。カナダのオーロラをどうぞ。
2016/ 2/10 13:04 太陽風磁場が強まり、磁気圏の活動も高まりました。
2016/ 2/11 12:49 太陽風は低速の状態になっています。小規模の磁気圏活動が続いています。
最新のニュース

2016/ 2/12 11:30 更新
太陽風磁場が南に振れて磁気圏の活動を強めています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの中村太一さんより、
現地9日の夕暮れから深夜にかけて撮影された
オーロラの写真をいただきました。
撮影は、南島ダニーデンのオタゴ半島 The Chasm とのことで、
面白い形に崖が並ぶ海沿いの場所だそうです。

1、2枚目は、夕暮れの淡いオーロラで、
目視では難しかったそうですが、
カメラで撮影し、その色で確認できたとのことです。

3、4枚目は、現地10日00:10(世界時9日11:10)頃、
下を向いていた後、空を見上げると
いきなり大きいカーテンがかかっていて、目を疑ったそうです。
縦筋のカーテンは、非常に明るくシャープではっきりとしていたそうです。
中村さんからは、正月のオーロラ写真もいただいていますが、
その時と比べると、赤い部分がより長く見えていたとのことです。

2月10日のニュースに掲載したアラスカの動画でも、
オーロラが急に激しくなった頃の撮影です。
AE指数のグラフも、この頃に大きく700nTくらいに変化しています。
北半球と南半球で同時に強まったオーロラの輝きをご覧下さい。

夕暮れの写真も、深夜の激しいオーロラの写真も、
海岸の様子を含めて、とても素敵な雰囲気です。
空へ伸びる天の川も際立っていますね。
素晴らしい写真をどうもありがとうございます。



太陽風は、低速の風が続いています。
速度は330km/秒から350km/秒へ少しだけ上がっていますが、
変化は小さいものです。

目立っているのは、磁場の様子です。
強度は、5nTからゆっくりと強まり続け、現在は15nTに達しています。
かなり強まってきました。
また、南北成分は、ほぼ南向きに振れ続けています。
振れ幅も、最初は -5nTくらいでしたが、
磁場が強まってくると、 -10nTに達する変化も起きています。

このため、磁気圏も活動的な状態が続いていて、
AE指数は、300〜700nTの小中規模の変化が、
連続的に起きています。
ただ、太陽風の速度が遅いためか、
変化の規模はあまり大きくはありません。

磁場の強まりと、南向きの状態がどこまで続くのか、
引き続き太陽風の変化に注目して下さい。


今日は、太陽でも活動が高まっています。
太陽の中央部の2497黒点群で、
12日1時半(世界時11日16時半)にC2.6、
となりの2496黒点群で、
12日5時半(世界時11日20時半)にC8.9の
小規模フレアが発生しています。

2つのフレアの様子を、SDO衛星AIA193の動画で紹介します。
C8.9のフレアとともに、ガスが飛び出す様子も見えていて、
SOHO衛星LASCO C2の動画でも、
太陽の上半分を囲むように、
CME(太陽ガスの放出現象)が飛び出しています。

この様子では、太陽風の乱れは地球へも影響がやって来そうです。
到来まで3日程度と考えると、15日頃となるかもしれません。
明日になれば、LASCO C3の様子も見ることができるでしょう。



ニュージーランド南島ダニーデンで、現地9日の夕暮れ(世界時9日午前)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地9日の夕暮れ(世界時9日午前)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地10日00:10(世界時9日11:10)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島ダニーデンで、現地10日00:10(世界時9日11:10)頃に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


2497黒点群と2496黒点群で発生した、C2.6とC8.9の小規模フレア。SDO衛星AIA193。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


C8.9のフレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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