宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:29)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 8 --- ---
3/ 7 --- ---
3/ 6 --- ---

黒点  3/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
2510 1 α ---
2512 4 β ---
2513 1 α ---
2514 3 α ---
2517 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:18 494 +1.6
-2 h 487 -0.9
-4 h 495 -3.6
-6 h 514 -3.3
-8 h 542 -1.7
-10 h 548 -1.8
-12 h 565 -2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -43 -/ -
-2 h -49 -/ -
-4 h -48 -/ -
-6 h -47 -/ -
-8 h -50 -/ -
-10 h -52 -/ -
-12 h -54 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^3
3/ 8 0.3 5x10^3
3/ 7 0.4 7x10^2
3/ 6 0.4 6x10^2
3/ 5 0.4 4x10^2
3/ 4 0.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/ 3/ 3 14:32 太陽風の速度はやや高速になっています。太陽は穏やかです。
2016/ 3/ 4 15:24 太陽風は平均的な速度に戻っています。太陽は穏やかです。
2016/ 3/ 5 12:32 太陽風は低速になり、磁気圏も静穏です。
2016/ 3/ 6 14:38 太陽風は低速ですが、磁場強度が高まっています。太陽は穏やかです。
2016/ 3/ 7 10:26 太陽風磁場の南向きが強まり、磁気圏の活動を強めています。速度は500km/秒に上がっています。
最新のニュース

2016/ 3/ 8 12:29 更新
太陽風の高まりは後半に入っています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランド南島クィーンズタウンの米戸 実さんより、
現地7日5時半から6時過ぎ(世界時6日16時半から17時過ぎ)にかけて
撮影されたオーロラの写真をいただきました。

昨日掲載したトロムソのオーロラ写真の少し前、
昨日のAE指数のグラフで、最も高くなっていた頃のオーロラです。

米戸さんによると、
現地3時半に太陽風の磁場が南向きに強まったのを見て家を出て、
晴れ間を求めて内陸へ向かい、撮影に成功したとのことです。
1〜3枚めは、暗い時間の撮影だったそうですが、
4、5枚目は、薄明が始まっていたそうです。

そして、現地5時頃までは、
赤いオーロラが地平線すれすれに見える程度だったのが、
その後、白い火柱が昇るようになって、
このような写真を撮ることができたとのことです。

大小のマゼラン雲と赤いオーロラの対比がものすごい迫力です。
昨日のトロムソでは、夕暮れとともにオーロラが強まりましたが、
ほぼ反対側のニュージーランドでは、
夜明け直前にオーロラが強まっていたようです。
素晴らしい写真をありがとうございます。



太陽風の高まりは、後半に入っている様です。
磁場強度は、昨日のニュースのすぐ後に5nTへ急に下がり、
現在まで続いています。
速度は、600km/秒まで達しましたが、
今日に入った頃からゆっくりと低下して、
現在は500km/秒と、高速状態は続いていますが、
大きな高まりではなくなっています。

27日周期の図を見ると分かりやすいですが、
今回の太陽風の高まりは、比較的短い期間で終わるかもしれません。

太陽風磁場の南北成分は、
今朝までは南寄りの傾向が続いていました。
このため、磁気圏の活動も高まった状態が続き、
AE指数は、全体的に500nTの変化が連続し、
1000nTを超える大きな変化も2回発生しています。

しかし、ACE衛星のグラフの最後で、
磁場は北向きに切り替わっています。
この傾向が続くのであれば、磁気圏の活動の高まりはここまでで、
以降は穏やかになるでしょう。


太陽は、フレアの発生はありません。
GOES衛星のX線のグラフは、ほとんど変化が見られません。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時6日16時24分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時6日16時39分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時6日16時50分に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時6日17時過ぎに撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時6日17時過ぎに撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。