宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:31)
今日、M2.7の中規模フレアが発生しました。
また、X1.5の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線がやや強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/12 11:11 C8.5
07:32 C4.4
03:15 M2.7
01:38 M1.6
00:35 C8.8
5/11 23:45 C4.5
22:59 C3.8
22:05 C5.0
21:33 C3.0
18:27 C3.6
15:11 C4.5
14:35 C2.5
13:16 C2.3
11:50 C3.2
06:20 C2.1
5/10 22:27 X1.5
21:52 C2.8
16:47 C2.9

黒点  5/12 (NOAA)
磁場 フレア
3006 19 β X2
3007 20 βγδ M2
3008 2 β ---
3009 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 299 -4.2
-2 h 301 -4.6
-4 h 306 -5.2
-6 h 300 -4.9
-8 h 298 -9.6
-10 h 300 -3.3
-12 h 313 +3.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -4 -/ -
-2 h -2 -/ -
-4 h 1 -/ -
-6 h 8 -/ -
-8 h 14 -/ -
-10 h 16 -/ -
-12 h 15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 4.3 2x10^1
5/12 5.1 2x10^2
5/11 0.7 3x10^2
5/10 0.6 3x10^2
5/ 9 0.6 3x10^3
5/ 8 0.6 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 5/ 7 14:20 太陽は次第に穏やかになっています。磁気圏は概ね静穏です。
2022/ 5/ 8 13:28 太陽風は低速になり、磁気圏は穏やかです。太陽の南東の端でC6.4のフレアが発生しました。
2022/ 5/ 9 14:03 太陽の南東端でフレアが発生しています。4月の黒点相対数は 84.1 でした。
2022/ 5/10 13:39 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。太陽も穏やかです。
2022/ 5/11 13:45 X1.5の大規模フレアが発生しました。太陽風はかなり低速になっています。
最新のニュース

2022/ 5/12 12:31 更新
中規模フレアが3回発生し、太陽の東端から活動的な領域が近づいています。

担当 篠原

昨夜から太陽でフレアの発生が増えていて、
GOES衛星のX線グラフは変化が重なるように続いています。

その中で、今日未明、12日1時半(世界時11日16時半)に
太陽の中心部南東側(左下)の3007黒点群でM1.6、
12日3時(世界時11日18時)に西の端の向こう側(右端)でM2.6、
直後の12日4時半(世界時11日19時半)にM2.2と、
中規模フレアが3回発生しています。

フレアの様子をSDO衛星AIA131の動画で紹介します。
拡大写真は、3007群と西の端の2つの領域を表示しています。
太陽全体の動画を見ると、
この他にも東端(左端)でフレアが発生していて、
C7.6、C8.4という規模に達しています。
これらは、太陽の向こう側で発生した様に見えるので、
本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。

3007群とともに、これから現れる新しい領域に注目してください。

SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
西の端と東の端で発生したフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が右方向、左方向それぞれに噴出しています。
また、はっきりとは分かりませんが、
3007群で発生したフレアでもCMEが飛び出しているかもしれません。
その場合は、太陽風の乱れが地球へ到来する可能性があります。


現在の太陽風は、
速度が270km/秒から300km/秒へ少し上がっていますが、
低速の状態は続いています。

磁場強度は、7nTからグラフの途中で10nTに強まり、
現在は7nT前後で推移しています。
速度や密度も同じ頃に少し上昇しているので、
CMEによる弱い乱れが到来しているのかもしれません。

磁場の南北成分は南向きに振れるようになっていて、
-5 〜 -10nTと少し強まっています。
速度がだいぶ下がっているので、
磁気圏への影響は大きくはならず、
AE指数では500nTに達する程度の変化が発生しています。

SDO衛星AIA193では、
北東(左上)のコロナホールが目立っています。
明後日くらいに中心線に達して、その3日後、
17日くらいに影響が到来する可能性があります。



3つのMフレアなど昨夜以降のフレアの様子。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3によるCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。