宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (15:03)
今日、M9.0の中規模フレアが発生しました。
また、X3.3の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/11 10:51 C3.3
09:33 C7.3
09:15 C6.3
08:56 C8.7
07:45 M9.0
03:15 C6.1
2/10 18:34 C8.7
17:23 C9.6
15:48 C7.4
12:07 M3.4
11:09 C2.5
09:37 M1.5
08:58 C3.9
02:53 M1.2
2/ 9 21:53 X3.3
20:10 C2.4
19:15 C6.2
16:56 C5.6
16:26 C9.4
11:16 C6.6
09:37 M3.1
08:20 M3.9
07:16 C2.8
03:57 M1.3
02:49 C2.7
02:00 C7.0
01:13 C6.1
00:19 M1.8

黒点  2/11 (NOAA)
磁場 フレア
3571 3 α ---
3574 1 α ---
3576 36 βγδ M9
3579 1 α ---
3580 1 α ---
3581 1 α ---
3582 6 β C7
3583 6 β ---
3584 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:55 491 -2.7
-2 h 479 -5.3
-4 h 416 +1.2
-6 h 354 +2.4
-8 h 348 +0.9
-10 h 355 -0.3
-12 h 364 +1.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
14:30 1 -/ -
-2 h 21 -/ -
-4 h 32 -/ -
-6 h 26 -/ -
-8 h 24 -/ -
-10 h 21 -/ -
-12 h 22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 30 3x10^1
2/11 134 1x10^2
2/10 187 1x10^2
2/ 9 2 1x10^2
2/ 8 0 2x10^2
2/ 7 1 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 2/ 6 13:20 M4.2の中規模フレアが発生しました。太陽風はやや高速になっています。
2024/ 2/ 7 12:52 M5.1の中規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。
2024/ 2/ 8 13:26 太陽ではフレアが続いています。1月の黒点相対数は 123.0 でした。
2024/ 2/ 9 12:20 M3.4、M3.9などの中規模フレアが発生しています。
2024/ 2/10 10:21 X3.3の大規模フレアが発生しました。
最新のニュース

2024/ 2/11 15:03 更新
太陽風の急な強まりが到来しました。M3.4、M9.0の中規模フレアが発生しました。

担当 篠原

11日10時20分(世界時11日1時20分)に、
DSCOVR衛星で太陽風の急な強まりが観測されました。
速度は360km/秒から460km/秒へ、
磁場強度は4nTから18nTへ、それぞれ高まっています。
速度は、低速の状態から平均的な速さに戻った程度で、
特に大きい変化ではありません。

乱れの原因は良く分かりません。
9日夜のX3.3大規模フレアと考えると、
1日半での早い到来となるのですが、
そう考えると速度の高まりが小さい様に感じます。
それとも、8日頃に発生していた他の現象でしょうか。

現在の速度は、480km/秒とやや高速で、
磁場強度は、10nTと一段下がりましたが、
まだ強まった状態です。
磁場の南向きの変化もある程度強まっていますが、
速度の高まりが特にないので、
磁気圏活動の強まりは限定的になりそうです。
今のところ、AE指数の変化は特に強まっていません。


太陽では、昨日のニュース以降、
様々な活動が発生しています。

10日12時(性愛時10m日3時)に、
南東の端(左下)の少し向こう側で、
M3.4の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

CME(コロナ質量放出)も太陽の左下に飛び出しています。
地球に対して少し向こう側で横向きの噴出なので、
影響は来ないのではないでしょうか。

続く、10日15時半(世界時10日6時半)には、
中心部南側(下側)の領域でコロナの急な動きが発生し、
太陽の下に向かってCMEが飛び出しています。
SDO衛星AIA193と
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。

そして、今朝、11日8時(世界時10日23時)に、
中心部の3576黒点群で
M9.0の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA193の動画を見ると、
3576群の北側の広い領域で
コロナの激しい変化が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の上に向かってCMEが飛び出しています。

後半の2つのCMEは、
動画では横向きに飛び出す様に見えていますが、
発生した場所が太陽の中心に比較的近いので、
噴出したガスは地球の方向へも向かっているかもしれません。
その場合、到来まで3日程度と考えると、
13〜14日頃でしょうか。
太陽風の変化はやって来るでしょうか。



西の端の少し向こう側で発生したM3.4の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左へ飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の南側で発生したコロナの変化。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の下へ飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3576群で発生したM9.0の中規模フレアと周辺の変化。
(c) SDO衛星AIA193 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の上へ飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。