宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:57)
今日、C5.8の小規模フレアが発生しました。
また、M7.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/22 13:31 C2.8
02:58 C5.8
3/21 20:25 C8.7
14:41 C2.1
13:33 C2.2
09:03 C3.7
08:13 C8.9
07:49 M2.0
06:25 C3.4
3/20 23:45 C3.3
22:26 C3.2
18:48 C6.3
16:17 M7.4
13:33 C1.7
11:20 C4.0
09:54 C6.1
08:22 M2.1
06:17 C6.0
04:52 C5.8
02:22 C7.1
00:54 C2.7

黒点  3/22 (NOAA)
磁場 フレア
3607 5 β ---
3608 3 β ---
3613 2 β ---
3614 4 β C6
3615 24 βγδ M7
3616 1 α C6
3617 2 β ---
3618 5 β ---
3619 5 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:45 355 +5.4
-2 h 364 +4.4
-4 h 361 -0.4
-6 h 351 -4.4
-8 h 368 -6.1
-10 h 376 -8.0
-12 h 375 -10.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -40 -/ -
-2 h -52 -/ -
-4 h -54 -/ -
-6 h -60 -/ -
-8 h -74 -/ -
-10 h -55 -/ -
-12 h -39 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
3/22 0.3 1x10^2
3/21 0.4 1x10^2
3/20 0.5 2x10^2
3/19 1.1 8x10^2
3/18 2.0 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 3/17 12:41 太陽の南東の端で中規模フレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2024/ 3/18 12:37 Cクラスのフレアが頻繁に発生しています。太陽風は更に低速になっています。
2024/ 3/19 13:00 M6.7の中規模フレアが発生しました。太陽風の小さい強まりが到来しました。
2024/ 3/20 13:11 3615黒点群でフレアの発生が続いています。太陽風は平均的な状態です。
2024/ 3/21 13:21 M7.4の中規模フレアが発生しました。太陽風の小さい乱れが到来しています。
最新のニュース

2024/ 3/22 13:57 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなりました。

担当 篠原

昨日のニュース以降も、
太陽風の磁場強度は10nT前後に強まった状態が続きました。
速度は360km/秒前後と低速のままでしたが、
昨夜21日20時(世界時21日11時)頃から
磁場の南北成分が南向きに強まり、
-10nTを超える変化が3時間、一旦北向きを挟んで、
再び南向きの強まりが8時間ほど続きました。

これにより、磁気圏の活動は一気に強まり、
AE指数は1500nTに達する激しい変化が2回発生し、
その後も800nTの中規模の変化がしばらく続いています。

Dst指数の速報値も -77nTまで下がっていて、
中規模の磁気嵐が発生しています。

現在の太陽風は、磁場強度は8nTとやや強まった状態ですが、
南北成分は北向きに切り替わっています。
磁気圏は穏やかになっていて、
AE指数は変化が見られなくなっています。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
中心部南側のコロナホールが
西側へ少し進んでいます。
明後日くらいから、この領域の影響で
太陽風の速度が高まりそうです。


活発にフレアを起こしていた3615黒点群は、
21日20時半(世界時21日11時半)に
C8.7の小規模フレアを起こした後は、
小さい変化に留まっています。

一方、中心部北東側(左上)の3614群で、
22日3時(世界時21日18時)に
C5.8の小規模フレアが発生しています。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。
広い領域で激しく噴き上がるような変化が見えています。

これにより、CME(コロナ質量放出)が
太陽の上に向かって飛び出しています。
地球に対して横向きの噴出なので、影響はないでしょう。

この後は、どの領域の活動が見られるでしょうか。



Dst指数の速報値は、-77nTまで下がっています。
(c) 京都大学WDC


3614黒点群で発生したC5.8の小規模フレア。
(c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の上側へ広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。