宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:48)
一昨日、M3.2の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/21 --- ---
1/20 --- ---
1/19 23:04 M3.2
21:41 C3.3
07:58 C5.2
04:03 M1.7

黒点  1/21 (NOAA)
磁場 フレア
1401 19 β M2
1402 9 β M3
1405 1 α ---
1407 8 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:34 300 -3.7
-2 h 299 -3.9
-4 h 305 -0.3
-6 h 314 +0.8
-8 h 318 -3.4
-10 h 325 -3.1
-12 h 343 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -13 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.9 3x10^1
1/21 3.5 5x10^1
1/20 1.2 5x10^1
1/19 0.4 4x10^1
1/18 0.5 3x10^1
1/17 0.5 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 1/16 08:56 太陽風に弱い乱れが到来しています。この後、高速風が始まるかもしれません。
2012/ 1/17 11:25 太陽でCクラスのフレアが続いています。太陽風はやや高速になり、オーロラの活動も高まっています。
2012/ 1/18 13:01 太陽風は平均的な速度に下がっています。M1のフレアが発生しました。
2012/ 1/19 10:22 太陽でMクラスのフレアやCMEが発生しています。太陽風は低速になり、磁気圏も静かです。
2012/ 1/20 12:24 M3.2の中規模フレアが発生し、地球方向にCMEが噴出しています。
最新のニュース

2012/ 1/21 11:48 更新
太陽は穏やかで、太陽風の速度はかなり遅くなっています。南向き磁場の影響でオーロラがやや強まっています。

担当 篠原

昨日お知らせしたM3.2のフレアの後、
1402黒点群付近で美しいポストフレアループが見えています。
SDO衛星AIA171による拡大写真の動画を掲載します。
世界時19日14時にフレアの爆発が始まって、
それ以降、コロナループが次々と輝いています。

光っているループの足下は、
黒点群の持つ磁場のN極、S極にそれぞれ繋がっています。
動画の最後に、SDO衛星の磁場写真と可視光写真を加えてみました。
磁場写真の白はN極、黒はS極に相当します。
ループの根元の位置や、黒点の見え方などを見比べてみて下さい。

ただし、3枚の写真の位置は私が適当に合わせただけですので、
だいたいの目安と考えて下さい。

太陽は、この1402黒点群を含めて、4つの黒点群が北半球のまん中に集まっています。
M3フレア以降は目立った活動はなく、先ほど、C1の小規模フレアが起きた程度です。

黒点群の規模は大きく、引き続き、フレアの発生には注意が必要でしょう。


太陽風は、速度が更に下がり、
300km/秒とかなり遅くなっています。
磁場強度は4〜5nTと平均的な強さで安定していますが、
図の後半で、南北成分が、まるでスイッチが切り替わるように南北に振れています。

この影響で、オーロラの活動がやや高まっていて、
ノルウェーのトロムソでは、ちょうど今、きれいなオーロラが空を飾っています。
その最新の1枚をどうぞ。
周囲の雪景色にもオーロラの光が映っています。

磁場が南向きに振れていますが、速度がだいぶ遅いので、
オーロラの活動としては小規模に留まるでしょう。


明日の22日の午後から23日にかけて、
昨日お知らせしたCMEが地球に到来する可能性があります。
太陽風の変化によって、オーロラの活動も活発化する可能性があります。

それまでは、現在の速度の遅い太陽風が続き、
磁気圏も基本的には穏やかでしょう。



SDO衛星のAIA171カメラによる、1402黒点群付近のポストフレアループ。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。