宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:11)
今日、M2.1の中規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 6 07:52 C2.6
07:26 M1.4
04:10 M2.1
03:32 C6.9
01:44 C4.7
00:57 C9.9
00:24 C7.8
3/ 5 23:53 C5.5
21:30 C2.4
21:06 C5.9
11:24 X1.1
09:58 C4.8
09:22 C3.4
02:23 C3.3
3/ 4 19:26 M2.0
12:26 C2.9
10:30 C1.5

黒点  3/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1423 1 α ---
1427 2 β C3
1428 6 β ---
1429 8 βγδ X1
1430 3 β C5

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:56 380 -3.6
-2 h 399 -6.3
-4 h 376 -3.7
-6 h 375 +2.1
-8 h 354 -1.8
-10 h 353 -1.8
-12 h 346 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -33 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -23 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -23 -/ -
-12 h -25 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 3.2 6x10^3
3/ 6 3.9 8x10^3
3/ 5 3.6 4x10^3
3/ 4 0.5 9x10^3
3/ 3 0.3 9x10^3
3/ 2 0.3 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 3/ 1 12:40 太陽風はやや高速で安定しています。磁場が北向きのためオーロラの活動は穏やかです。
2012/ 3/ 2 14:13 太陽風磁場南向きの影響で、オーロラの活動が強まっているようです。
2012/ 3/ 3 12:53 太陽の東端でM3.3のフレアが発生しました。太陽風は400km/秒台前半です。磁気圏の活動も続いています。
2012/ 3/ 4 11:51 太陽風はやや遅い速度で安定しています。太陽はCクラスのフレアが続いています。
2012/ 3/ 5 09:15 M2の中規模フレアが発生しました。CMEの影響が7日頃に到来しそうです。
最新のニュース

2012/ 3/ 6 08:11 更新
X1.1の大規模フレアが発生しました。CMEも発生し、明日以降は太陽風が乱れそうです。

担当 篠原

昨日の昼、5日11時半(世界時5日2時半)に、
太陽の北東部の1429黒点群で、X1.1の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA193による発生時の動画を掲載します。

Xクラスのフレアの発生は、1月27日以来です。
1429黒点群は、その後もMクラス、Cクラスのフレアを活発に起こしています。
黒点の姿も大きく、引き続きフレアの発生に注意が必要でしょう。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星LASCO C3の動画をご覧下さい。
発生地点が北東部に寄っているため、
CMEのガスも主に斜め上方向に噴き上がっていますが、
淡いガスが太陽の反対方向(右側)にも広がって見えます。
従って、コロナのガスは地球方向にも向かっていると考えられます。

今回のフレアは、昨日お知らせしたM2のフレアよりも大きいため、
吹き出した太陽風の速度も高いと思われます。
CMEによる乱れは、前の乱れと重なる様にして到来するかもしれません。
到来は明日になるかもしれません。
今後の太陽風の変動に注目して下さい。

太陽放射線(非常に高速の陽子)の上昇は、3くらいで止まっています。
警戒レベルの10には達していません。


太陽風は、速度360〜380km/秒、磁場強度5nT前後、
磁場の南北成分は -3〜 -6nTの南向きと、これまでと同じ状態が続いています。

磁気圏の活動度も同様で、
AE指数のグラフは、500nT前後の中小規模の変化が頻繁に発生しています。

この傾向も明日くらいまでかと予想していましたが、
今後は、CMEの擾乱の影響で、27日の周期性の変化は見えなくなりそうです。



SDO衛星AIA193による、X1.1の大規模フレア。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SOHO衛星LASCO C3による、X1.1フレアに伴うCMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。