宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:29)
今日、C7.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線がやや強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/11 11:50 C2.4
10:58 C2.9
07:44 C6.6
07:14 C7.6
05:09 C3.2
00:38 C2.7
8/10 11:30 C5.4
09:16 C4.0
8/ 9 15:54 C5.1
07:43 C4.3
02:52 C8.7

黒点  8/11 (NOAA)
磁場 フレア
3391 1 α ---
3392 1 α ---
3394 6 β C9
3395 11 βγ C7
3397 1 α ---
3399 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 462 +1.9
-2 h 480 +2.6
-4 h 487 +5.6
-6 h 458 +0.4
-8 h 443 +6.1
-10 h 402 +3.7
-12 h 392 -2.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -11 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -4 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.0 1x10^3
8/11 7.8 3x10^3
8/10 27.5 3x10^3
8/ 9 47.7 1x10^3
8/ 8 41.4 6x10^2
8/ 7 4.7 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
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昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 8/ 6 13:10 X1.6の大規模フレアが発生しました。太陽風磁場の強まりは終わっています。
2023/ 8/ 7 14:09 M5.5の中規模フレアが発生しました。太陽風はやや低速です。
2023/ 8/ 8 12:20 X1.5の大規模フレアが発生しました。太陽風は高速になっています。
2023/ 8/ 9 11:29 太陽風は平均的な速度に戻りかけています。磁気圏は穏やかです。
2023/ 8/10 14:35 太陽風は低速になっています。太陽は比較的穏やかです。
最新のニュース

2023/ 8/11 12:29 更新
STEREO Ahead衛星がもうすぐ地球を追い越します。

担当 篠原

2006年10月に打ち上げられてからおよそ17年、
地球よりも少し内側の公転軌道を
地球よりも少し速く回りながら太陽を観測してきた
STEREO Ahead衛星が、
太陽の向こう側をぐるっと回って地球に追いつこうとしています。

1枚目の図は、今日、11日12時(世界時11日3時)の
地球(緑色の丸)とAhead衛星(赤色の丸)の位置関係です。
To Sun の文字に向かって伸びる破線が太陽の方向を示しています。
Ahead衛星はぎりぎりで地球から伸びる破線の左側にいます。

これから1日半ほど過ぎた明日の夜、
12日19時(世界時12日10時)になると、
2枚目の図のように地球とAhead衛星は1本の破線の上に並びます。
衛星が地球に追いつく瞬間です。

この後、同じだけ時間が経過した14日2時(世界時13日17時)では、
Ahead衛星は地球から伸びる破線よりも右側に進んでいます。
衛星は完全に地球を追い越しています。

こうなることは打ち上げられた頃に分かっていたことですが、
実際にこの日を迎えると、
衛星が長期にわたって観測を続けていることの素晴らしさを感じます。
(Behind衛星は失われてしまいましたが)

最近はSOHO衛星と重なってしまって
出番が少なくなっているAhead衛星ですが、
地球を追い越して進んでいくと、
再び太陽を横側から見た貴重な画像を届けてくれるようになります。
まだまだこの先も元気に活動を続けてくれることを願っています。



現在の太陽は、南西の端(右下)に沈んだ3398黒点群で
C3.2、C7.6の小規模フレアが、
中心部北西側(右上)の3395群で、
C2.7、C6.6、C5.9の小規模フレアが発生しています。

その他の領域は、比較的穏やかです。


太陽風は、400km/秒を少し割るくらいの状態から、
今朝早くに500km/秒へ高まる変化が発生して、
そこからゆっくりと下がって現在は460km/秒と、
まだ高まりが少し残っています。
磁場強度も5nTから10nTに強まり、
現在は6nTとほぼ元に戻っています。

磁場の南北成分は、
磁場が強まる前は弱い南寄りで、
AE指数は300〜500nTの小規模の変化が続いていました。
しかし、磁場が強まった後は北寄りに切り替わっていて、
AE指数は変化が見られなくなっています。
現在の磁気圏は穏やかです。




最後の3日間は台風に振り回されましたが、
学校は今日から夏休みに入りました。
今日はそもそも祝日ですが、
普段の休日以上に学内は静かになっている印象です。



11日12時(世界時11日3時)の地球(緑色の丸)とAhead衛星(赤色の丸)の位置関係
(c) STEREO Ahead衛星 (NASA)


12日19時(世界時12日10時)の位置関係
(c) STEREO Ahead衛星 (NASA)


14日2時(世界時13日17時)の位置関係
(c) STEREO Ahead衛星 (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。