宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 6/ 1 11:58 更新 M8.1フレアのCMEによる太陽風の乱れは、1日の深夜に到来する可能性があります。 担当 篠原 NOAA/SWPCの太陽風予報によると、 昨日発生したM8.1中規模フレアに伴って発生した CME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れは、 今夜遅く、1日23時(世界時1日14時)頃に 地球に到来する可能性があります。 この場合、フレアの発生から1日半程度で地球まで来るので、 太陽風の速度はかなり高まりそうです。 磁気圏活動の強まりは、 太陽風の磁場が南向きの強まりが重要です。 太陽風の乱れの到来と、その後の磁場の変化に注目して下さい。 日本でも低緯度オーロラが見られる様な擾乱になるでしょうか。 ただ、乱れの到来が真夜中になると、 その後は朝側に向かうことになるので地理的には不利ですし、 夏至に近いので空が明るくなるのも早いなど、 いろいろと条件は厳しそうです。 各地の情報に注目して下さい。 (鹿児島は、夜半から曇りの予報です・・・) SOHO衛星LASCO C2、C3の画像が追加されたので、 その写真を加えたCMEの動画を作り直して掲載します。 また、GOES衛星に搭載されたコロナグラフの画像が、 この春からNOAA/SWPCで公開されています。 こちらの動画も掲載します。 複数の観測手段があることは素晴らしいです。 そして、太陽を地球よりも40度ほど右側から観測している STEREO Ahead衛星のHI1カメラによる動画を掲載します。 これは、昨日のCOR2よりも左側(太陽から遠い側)を撮影していて、 画面の右の外側に太陽があると考えて下さい。 地球に向かって飛び出しているCMEの様子を見ています。 4100黒点群は、その後も活動が続いていて、 昨夕、31日17時(世界時31日8時)にM4.5、 深夜、1日0時半(世界時31日15時半)にM2.9の 中規模フレアを起こし、 その他にもCクラスの小規模フレアが次々に発生しています。 昨日の午後から今朝にかけての4100群の活動の様子を、 SDO衛星AIA131の動画で紹介します。 再び、規模の大きい活動が発生するでしょうか。 太陽風は高速の状態が続いていますが、 速度は少し下がって、650〜700km/秒で推移する様になっています。 それでもかなり高まった状態です。 磁場強度は、6nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、 グラフの後半で南向きにやや大きい変化が発生しています。 ここで磁気圏の活動も強まって、 AE指数は1000nTに達する大きい変化が発生しています。 この後、CMEによる太陽風の乱れが到来すると考えられますが、 現在の高速風に乗るような形でやって来るため、 より速度が高まった状態でやって来るのかもしれません。 また、磁場の強まりや南北の変化はどうなるでしょうか。 これから明日にかけて、太陽風、磁気圏の変化に注目して下さい。
(c) NOAA/SWPC ![]() 31日のM8.1フレアに伴って発生したCME。画像が追加されたので、動画を作り直しました。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星に搭載されているコロナグラフによるCMEの様子。 (c) NOAA/SWPC ![]() STEREO Ahead衛星の別のカメラによるCME。太陽は画面の右の外側にあり、COR2よりも遠くの広がりを撮影しています。 (c) STEREO Ahead衛星HI1 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 4100黒点群の活動の様子。M4.5、M2.9の中規模フレアが発生しています。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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