宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:58)
今日、M2.9の中規模フレアが発生しました。
また、M8.2の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 1 09:13 C4.0
07:30 C2.2
06:54 C2.2
04:00 C4.8
01:22 C5.1
00:40 M2.9
5/31 22:25 C6.5
19:03 C9.0
17:11 M4.5
16:22 C7.0
16:00 C5.5
14:11 M2.4
08:33 M8.2
02:59 M1.6
5/30 19:45 C3.6
15:00 M3.4

黒点  6/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
4096 1 α ---
4099 13 βγδ C4
4100 26 βγδ M8
4101 3 β C2
4104 3 β M2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 671 +2.2
-2 h 700 -4.6
-4 h 682 +0.7
-6 h 646 -3.0
-8 h 625 +0.2
-10 h 633 +0.3
-12 h 642 -0.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -35 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 80 9x10^3
6/ 1 79 2x10^4
5/31 6 1x10^4
5/30 0 3x10^3
5/29 0 9x10^2
5/28 0 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 5/27 13:17 M2.9とM1.4の中規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な速度です。
2025/ 5/28 12:39 太陽風の速度が600km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
2025/ 5/29 12:48 太陽風の速度は一旦下がって、再び630km/秒に高まっています。磁気圏も活動的です。
2025/ 5/30 13:02 太陽風の速度は700km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
2025/ 5/31 14:18 M8.1の中規模フレアが発生しました。CMEが発生して、太陽風の乱れが地球に向かっています。
最新のニュース

2025/ 6/ 1 11:58 更新
M8.1フレアのCMEによる太陽風の乱れは、1日の深夜に到来する可能性があります。

担当 篠原

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
昨日発生したM8.1中規模フレアに伴って発生した
CME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れは、
今夜遅く、1日23時(世界時1日14時)頃に
地球に到来する可能性があります。

この場合、フレアの発生から1日半程度で地球まで来るので、
太陽風の速度はかなり高まりそうです。
磁気圏活動の強まりは、
太陽風の磁場が南向きの強まりが重要です。
太陽風の乱れの到来と、その後の磁場の変化に注目して下さい。

日本でも低緯度オーロラが見られる様な擾乱になるでしょうか。
ただ、乱れの到来が真夜中になると、
その後は朝側に向かうことになるので地理的には不利ですし、
夏至に近いので空が明るくなるのも早いなど、
いろいろと条件は厳しそうです。
各地の情報に注目して下さい。
(鹿児島は、夜半から曇りの予報です・・・)

SOHO衛星LASCO C2、C3の画像が追加されたので、
その写真を加えたCMEの動画を作り直して掲載します。
また、GOES衛星に搭載されたコロナグラフの画像が、
この春からNOAA/SWPCで公開されています。
こちらの動画も掲載します。
複数の観測手段があることは素晴らしいです。

そして、太陽を地球よりも40度ほど右側から観測している
STEREO Ahead衛星のHI1カメラによる動画を掲載します。
これは、昨日のCOR2よりも左側(太陽から遠い側)を撮影していて、
画面の右の外側に太陽があると考えて下さい。
地球に向かって飛び出しているCMEの様子を見ています。

4100黒点群は、その後も活動が続いていて、
昨夕、31日17時(世界時31日8時)にM4.5、
深夜、1日0時半(世界時31日15時半)にM2.9の
中規模フレアを起こし、
その他にもCクラスの小規模フレアが次々に発生しています。

昨日の午後から今朝にかけての4100群の活動の様子を、
SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
再び、規模の大きい活動が発生するでしょうか。


太陽風は高速の状態が続いていますが、
速度は少し下がって、650〜700km/秒で推移する様になっています。
それでもかなり高まった状態です。
磁場強度は、6nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、
グラフの後半で南向きにやや大きい変化が発生しています。
ここで磁気圏の活動も強まって、
AE指数は1000nTに達する大きい変化が発生しています。

この後、CMEによる太陽風の乱れが到来すると考えられますが、
現在の高速風に乗るような形でやって来るため、
より速度が高まった状態でやって来るのかもしれません。
また、磁場の強まりや南北の変化はどうなるでしょうか。
これから明日にかけて、太陽風、磁気圏の変化に注目して下さい。



CMEによる太陽風の乱れは、1日23時(世界時1日14時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


31日のM8.1フレアに伴って発生したCME。画像が追加されたので、動画を作り直しました。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星に搭載されているコロナグラフによるCMEの様子。
(c) NOAA/SWPC


STEREO Ahead衛星の別のカメラによるCME。太陽は画面の右の外側にあり、COR2よりも遠くの広がりを撮影しています。
(c) STEREO Ahead衛星HI1 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


4100黒点群の活動の様子。M4.5、M2.9の中規模フレアが発生しています。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。