宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:47)
今日、M5.0の中規模フレアが発生しました。
また、M4.0の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/18 08:16 M5.0
07:28 M2.7
07:05 C5.9
04:58 C3.3
03:21 C3.2
7/17 23:41 C6.6
20:04 C3.4
18:18 C4.1
17:14 C3.7
15:39 C4.3
14:58 C3.7
14:11 C3.9
13:30 C2.9
12:35 C4.4
10:37 C2.7
09:01 C2.6
05:32 C3.5
03:59 C6.2
02:37 M4.0
02:10 C5.7
00:01 M1.7
7/16 19:26 C2.9
17:21 M1.0
10:03 C2.5
09:41 C2.5
08:07 C3.4
04:55 C8.8
00:58 C3.4

黒点  7/18 (NOAA)
磁場 フレア
3363 10 βδ M6
3371 1 α ---
3372 21 βδ M2
3373 20 βδ C4
3374 1 α C2
3375 4 β ---
3376 11 β ---
3377 1 β C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:34 529 -1.8
-2 h 534 -3.3
-4 h 540 -2.3
-6 h 550 -4.3
-8 h 582 -6.0
-10 h 583 -4.4
-12 h 558 -1.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -29 -/ -
-2 h -24 -/ -
-4 h -30 -/ -
-6 h -34 -/ -
-8 h -34 -/ -
-10 h -37 -/ -
-12 h -38 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1733 1x10^2
7/18 443 4x10^2
7/17 3 1x10^2
7/16 18 2x10^2
7/15 0 2x10^2
7/14 0 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 7/13 12:53 太陽風はより低速になっています。M6.9の中規模フレアが発生しました。
2023/ 7/14 13:31 太陽風は低速の状態ですが、磁場が南向きに強まっています。
2023/ 7/15 13:47 太陽風の小規模の乱れが到来しました。太陽風はやや低速です。
2023/ 7/16 08:05 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は穏やかです。
2023/ 7/17 14:31 太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動が一時的に強まりました。
最新のニュース

2023/ 7/18 12:47 更新
M5.7の中規模フレアが発生し、CMEが大きく広がっています。

担当 篠原

今朝、18日8時半(世界時18日23時半)に、
太陽の南西の端近く(右下)の3363黒点群で、
M5.7の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
フレアに続いて3363群周辺が大きく光っています。

GOES衛星SUVI 304では、
この時のコロナの噴出の様子がよく見えています。
そして、SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
太陽の右下を中心に大きく
CME(コロナ質量放出)が広がっています。

地球に対しては斜め方向の噴出ですが、
広がりが大きいので、
太陽風の乱れは地球の方向にも向かっていると思われます。
到来まで2日程度と考えると、
明後日、20日の午前中くらいでしょうか。

太陽風の速度が高まって、磁場が南向きに強まると、
磁気圏の活動が激しくなる可能性があります。
注目してください。

太陽では、3372群や3373群、東端の領域などでも
Cクラスの小規模フレアが頻繁に発生しています。
これらの領域の活動にも注目して下さい。


太陽風は、昨日の午後から今日未明にかけて、
速度が450km/秒から550km/秒へ高まり、
高速の風になっています。
現在は少し下がって530km/秒くらいですが、
高速の状態は続いています。

太陽風の磁場強度は、
グラフの初めは10nT近くに強まっていましたが、
中頃から7nTに下がり、現在もこの状態です。
南北成分は、グラフの初めに-10nT、後半に-5nTと
南向きに強まる時間帯があり、
AE指数はそれぞれ1200nTくらいの大きい変化が発生しています。

磁場は、現在も弱い南寄りの傾向が続いていて、
AE指数は中規模の変化が発生しています。


M5.7の中規模フレアの発生に伴って、
太陽から飛んでくる高エネルギー陽子(非常に高速の陽子)
の数が増加しています。
GOES衛星のグラフでは、赤線は400を超えている様です。
この値がここまで高まったのは、
2017年9月10〜12日(記事)以来、6年ぶりの様です。
(この時は、1000を超えていました)




3363黒点群で発生したM5.7の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M5.7の中規模フレアを違うカメラで。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右下を中心にCMEが大きく広がっています。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。